最遊記FESTA 2017 【2日目】
前回の記事の続きです。
2日目 1/8
〔ホテルから見た清々しい朝の写真〕
7:00 幕張OPEN 入場列形成
8:30 会場内にてグッズ購入列形成
10:00 開場
さらっと書きましたが「この開場までの無駄な時間なんなん?」と思った方もいらっしゃることでしょう。お応えします。これは、グッズを買う為の列に並ぶ為の待機時間です。グッズを購入するためには開場の何時間も前から並び、ひたすら待機する必要があります。ビッチリ並びます。折角ここまで足を運んだのでもちろん私も並びましたよ。ちなみに余裕を持ち過ぎて6時に着いたのでトータル4時間待機でした。いえい。
▼物販サバイバル
このようなイベントに参加するのが初めてだった阿月はかなり驚きました。「これが噂の・・・めっちゃ並ぶヤツかッ!」と語彙力がないので何とも表現しづらいですが、次から次へと引くぐらい人来ます。前日の売り切れの状況をみて「事後通販もします」と情報が出ているにもかかわらず物販列は大盛況です。
黒い四角形に属しながら過ごすこの数時間はなかなかの苦行でした。列が少し移動する度に我先にと人混みが押し寄せます。しかしこの列に並ぶか並ばないかでグッズが買えるか買えないかが決まるので常に緊張感が付き纏います。この時間は謂わば「意志の強い者か、ラッキー野郎だけが生き残れるサバイバル」なのです。みんな本気です。ふざけてるのは阿月くらいです。持ち帰った戦利品はこの数時間のサバイバルの賜物という訳です。
【1日目】で紹介した「無数のコーン地帯」。そうですこれはグッズ列形成のために必要なスペースだったのです。お分かりいただけますか。列形成の為だけにこれだけの巨大なスペースが必要なのです。
しかしここで形成されている列はあくまでも会場に入る為の列。入場してからはまたさらに物販ゾーンに並び直さなくてはいけません。(ちなみに幕張に入る前からこの列に並ぶ為の列は地味に続いています。)会場内走るのは禁止なのでみんな競歩です。なかなか滑稽ですがみんな本気です。seriousです。
傍目から見れば大変ばかばかしいのですが、やり切った後の達成感はやってみなければわかりません。私はまた一つ新たな世界を知ることが出来たなと思いました。(ポジティブ)
まあ、こんな悠長に語れるのも私が結構な前方に並ぶことができたからですが。最終的についた物販レジまでの列では前から5人目くらいだったでしょうか。かなりラッキー野郎でした。何故なら私の後ろにはまだ何百人もいるからです。蠢く黒い塊が恐ろしかったので振り返ることはしませんでした。
開場から数分。この日は10:10から歌劇伝ミニステージの席取りのために整理券番号ごとに整列しなければならなかったのですが、案の定物販レジは時間がかかってしまい、良い席は早めに断念することになりました。
レジはすべて作業員さん(どこかの大学生でしょうか)の手作業によるもので、お客さん一人あたり3〜5分はかかっていたと思われます。10:30から開始の上映会にさえ少しだけ遅れてしまいましたが、阿月は整理券があったので席に座れたし、欲しかったグッズも購入できたので満足です。
▼10:30 Bullets上映会① & トークイベント
いよいよ最遊記歌劇伝 the Movie「Bullets」前編4弾上映。本当に最高でした。以下、1月5日 峰倉先生のブログより。
8日のミニステージ、最遊記歌劇伝さんがご用意下さったオムニバス映像作品ですが、私もつい先日拝見しました眼鏡曇るほど笑いました。最初に「映像作品作ります」と言われた時に「好き勝手やっちゃって下さい」とお伝えしたんですが本当に好き勝手やって下さってます。うら最というか、いつもの最遊記のおバカなミニドラマCDとかのノリ(の振り切れたヤツ)だと思って頂ければ。…ちょっと、あの、歌劇伝を知らない方が観たら歌劇伝って普段からこんなんなのかと誤解されるんじゃないかと不安になるくらい本気でくだらない(←凄い褒めてます)ので、皆さん覚悟して下さい。
まさにおっしゃる通り。
振り切ってます。あれはもはやコントです。
キャスト登壇してからのフリートークも何でこんなに面白いんだ!と終始訳がわからないほど感動させられました。面白い。とにかくこの人たちは面白すぎる。
フッキーさんは八戒役なのに何の躊躇いもなくキャストの皆さんを「クソ野郎」と呼ぶし、悟浄役の太陽くんはかなりの高身長イケメンなのにド天然と言うナイスキャラ。你健一役の唐橋さんはめちゃくちゃかっこよくて終始洒落乙なオーラが漂ってました。私的にLEONのゲイリーオールドマンみたいな演技が絶品。
私はこの御三方が特に好きなのですが、今回の映像作品を観てそしてフリートークを聞いてて他の皆さんも好きになりました。この劇団とにかくみんな面白いんだな。
『おたくの劇団どうなってんの!』
ほんと。
あと、ジープで走行している風景の実写シーンを見て確信したのですが、これはイケます。
ぜひ実写版最遊記を、歌劇伝のみなさんでお願いします。
▽Bullets版「Go to the West」CD発売決定(もう予約始まってますね)
OPのこの曲かなりよかった。阿月は歌劇伝の楽曲が耳鳴りするほど好きなので、今回のCD化は相当嬉しいです。
リミックスのような感じでミュージカルの曲が若干アップテンポに。他の曲も出して欲しいくらい良い感じでした。
フッキーさんによるとこのレコーディングは一人ずつ行ったそうです。完成品を聞くと悟空の声がいつもより大人っぽく甘い感じになっており「余所行きだな」と言っておられました。
▼12:20 ぱっぴー開始(保志総一朗さんの単独トークイベントです)
前日の声優さんのステージイベントでは平田さんが「猿一人で大丈夫?誰が手綱握るの」と心配されておりましたが司会の方(すべてのステージの司会されてました。お名前、すみません)が非常に名司会で、・・・何とかやっておられました。()
ただ、声優さんステージの最後で保志さんが「ここで話せないことを話す」と告知しておりましたので何か深い内容だったんじゃないでしょうか。(原画に夢中であんまり聞いてなかったです、すみませんw)
私は整理券持ってなかったので原画を見ながら徐々にステージから遠ざかっていたのですが、突如
「ここでスペシャルゲスト…」
と聞こえ会場内が
ざわ・・・ざわ・・・
そして次の一言
「峰倉かずや先生をお呼びします!」
で物凄い勢いのお客さんが四方八方からきゃーーっ!!!
先生アイドル並みの人気かよ!!わろた!!
私も一人なのにわりとデカめに「マジ」って声出ちゃった。
〔Bullets全8弾上映中の様子〕
先生を一目見ようと、この観客席の周りにわーっと人が駆け付けてきて物凄い人混みでした。
そりゃあもう「神様降臨」ですから、もちろん私もステージに駆け寄って有難いお話や貴重な裏話、保志さんとの面白い雑談などなど沢山聞いてきました。先生も「保志さん一人だと心配だった」と仰っていて面白かった(笑)
見たかったものが見れ、やりたかった事が出来、最終日にはサプライズで峰倉先生が来てくださって。私は何だか感が極まっていました。なんだこれ夢かと。ジーンとしていました。ここまで来てよかったって心底思いました。
先生降壇されたあとまだ保志さんのイベント続いてるのにお客さんが若干散っていくのが何だか可哀想だな・・・と思いましたが私もそのうちの一人。(笑)
▼14:00 Bullets上映会② & トークイベント
Bulletsの後編4弾上映です。
個人的に今回は「ああ、アレはこれか」というのが沢山ありました。
〔2016年12月25日に放送されたアレ〕
この断片的な写真だけだとどう見てもふざけているようにしか見えないんですけど、実際ふざけています。
【某音楽番組パロ】では「ハヤブサ四兄弟」がCDデビューしたり。しかもミュージカルの映像がMVテイストに加工され、きちんと歌詞のテロップも出ててよろしくない発言には修正が入っております。(それにしても八戒さんの命名センス・・・。)個人的には本当に曲出してくれても構わないのだが。
そして見る前から面白そうな予感しかしなかった【お料理番組パロ】では「八戒」というキャラクターが孕んだ思わぬ脅威を目の当たりにしました。
「八戒はやらなそうだけど、逆に八戒だからこそできたんじゃないかな」と全体的な役所についてフッキーさん。舞台での演技もちろん素晴らしいのですが、今回この解き放たれた感じがスーパー素晴らしかったです。
以下、【三蔵のマヨネーズの消費量が尋常じゃない為『だから自分で作った方が経済的だと何度も言っているじゃないですか』と小言を言う八戒と言われる三蔵のシーン】より。
三蔵「言ってないだろ」
八戒「言いましたよ」
三蔵「いつだ」
八戒「三蔵が」
三蔵「」
八戒「寝 て い る 間 に(真顔)」
三蔵「・・・・」
(妙な間)
八戒「耳 元 で(真顔)」
三蔵「・・・・」
八戒「(三蔵の耳に息を吹きかけながら)ふぅ〜」
寝てる間に言っても意味ねえだろがあああああ!!!
もう意味わかんねーくらい全力で三蔵に喧嘩を売りにいくクレイジー八戒さん。しかも無駄に色気を醸し出してくる辺りがフッキーさん。八戒キレさしたら割とこうなりそうで怖かった。あまりの狂気さに三蔵もダンマリです。
そしてマヨネーズの材料に裏声高音ボイスでアテレコする八戒さん。完全に振り切ってました。ほぼアドリブだったそうですが随分長いこと尺を使っており収拾がつかなくなった八戒さんは
「(もうキツイから三蔵、次のきっかけのセリフ)はやくはやくぅ!」www
これには流石の三蔵も笑いを堪えきれてなかったです。もう八戒は完全にキチガイでした。
【一行が会社で働く話】では、電話取って「私〇〇(会社名)の猪ッ(ちょ!)でございます」と応答したり「課長(三蔵)ってホントかっこいいですよね〜」と両手合わせて影から三蔵を見つめるギャグに会場も爆笑でした。
フッキーさんは「あんなに使われると思ってなかった」と言っていましたが他の三人と比べても断トツで好き放題しております。
しかし、こんだけやっても依然として悪意を感じさせることがなく、正統派を貫ける「八戒さん」は本当にすごいなと思いました。何故キャラ崩壊しないのか。普段の八戒の持ち味をよく分かっているフッキーさんだからこそ成せるのかもしれない。うん、きっとそうだ。
何はともあれ、8弾ともありえないシチュエーションに色んなキャラの個性が生かされていて楽しめました。大好きなフッキー八戒さん(の想定外にブッ飛んだ一面)も見られて楽しかったです。
結局、悟空と悟浄が一番まともでした。
(普段真面目なキャラは振りが効き過ぎなんです。)
キャストトーク終了後、コール&レスポンス。「Go to the〜」「West!」は、太陽くんの合図だったんですが別れを惜しむかのように(?)小一時間グダり、この人ホンマモンの天然やと思いました。冒頭のフッキーさん「こんな太陽ですが、僕は受け入れていこうと思ってます」がじわじわ・・・。
終始爆笑、そして大成功で幕を閉じたミニステージ。立ち見はかなり肩が凝りましたが、本当に楽しかったです。ああ笑い疲れたー。
細かいことを言いますと「West」の部分を「ウェストー!」で提案して来たのに太陽くんは本番思いっきり「ウェースト!」でやってきたのでなんかモヤっとしました。語尾でだいぶ違うよ。「おー」で終わるか「t」で切るかでだいぶ(ry
今回、座長である三蔵役の鈴木拡樹さんと悟空役の椎名鯛造くんの御二方が刀剣乱(咳払い)別のお仕事のため残念ながら欠席でした。事前要項に名前が無かったのでどうしていらっしゃらないのかな?と不思議に思っていたんですが、なんとその日ちょうど別の場所で刀剣r(咳払い)とうら(咳払い)TK乱(咳払い)
コール&レスポンスは本当なら三蔵のセリフ「準備はいいか、野郎ども」に続いてお客さんが「Go to the West!」という掛け合いなのですが、唐橋さんが「そのセリフは拡樹の為に取っておこう」と提案をしたのでした。歌劇伝の皆さんが一つとなってこれまで臨んできた舞台や様々な苦難を乗り越えた中に生まれた仲間への信頼、そして作品への熱い想いが垣間見得た瞬間でした。
それ以外は全部ふざけてました。(褒め言葉)
とりあえず最高だったのでDVD買います。今回の全8弾と未公開(これから撮るそうです)の2話が付きます。かなり面白いので歌劇伝ファンじゃない人も必見ですよ。
▼15:50 Bullets 全8弾上映会
ここでは最初に見れなかった1話の冒頭が見れました。これで思い残すことはない。と満足気に原画周り。先生が朝ツイートしてた「会場内に潜むチビキャラ全9種」がまだ見つかってなかったので捜すことに。
▼チビキャラ9種を捜せ!
最終的に全部見つけることが出来ました。これで今年の運勢が576位中575位の阿月の幸運も何割り増しかする筈ですね。
それでは見つけた順で答え合わせしましょう。まずは・・・
1匹目
【A】天ちゃん。異聞ブースだったかな?とりあえず漫画原稿の隣にいた。
2匹目
【E】金蝉。覚えてないがわりと見つけやすかったはず。
3匹目
【S】チビ悟空。最リロブースの裏。
4匹(?)目
【2017】光明と烏哭(とウサちゃん)。武器と一緒に資料展示ブースのショーケースの中。
5匹目
【記】悟浄。キャラ紹介コーナーの裏。これはいい隠れ場所だね。
6匹目
【F】八戒さん。最遊記ブース中央の柱の裏。太陽くんが全然見つからなくて女子トイレにいるんじゃないかって言ってたけど、これは確かに難しいですね。みんな漫画原稿に夢中だからなかなか気づかないと思う。隠れ上手でした八戒さん。お見事。
7匹目
【最】三ちゃん。先生の机の上。最初気づかなくて、あとでカメラロールみてたら発見しました(笑)
8匹目
あとは悟空と捲簾なんですがなかなか見つからず。やっとの思いで見つけたのは・・・
【T】捲簾。外伝ブースかな?これは厳しかった!ずっとお客さんで隠れとったもの。思わず「いた〜〜」って言っちゃった。・・・意外と楽しんどるな、我。
9匹目
残る1匹。どっかで見た気がするんだけど全然見つからない・・・。
【遊】悟空。原画ブースは常にお客さんでいっぱいだったので隠れていて見つけにくかった!でもカメラロールみたら、あれ?既に見つけてた?でもなんか場所が違うような。
小猿ちゃん・・・ちょこまかと移動しおって。
集まった文字を並べ替えると
【最遊記FESTA 2017】
▼16:30 タイムアップ。
まだ日程は終了していませんがここで残念ながら阿月の待ち時間は無くなってしまいました。後ろ髪をぐいぐい引っ張られながら会場とさようなら。
本当にありがとう峰倉先生!出演者の皆さん!最高に楽しかったです。そして20周年誠におめでとうございます!
原画展の時間を最大に引き延ばし、他はかなりタイトめなスケジュールを組んだので飛行機に乗れるまでは少しヒヤヒヤしましたが、まあ余裕でした。結果オーライ。戦利品のおみやげもできたし、卒論のご褒美にがんばろ!という感じでした。
めでたしめでたし。さらば幕張。
って外めっちゃドシャ降りかーいっ。
▼余談
飛行機の中で考えていたのですが、ここまで書いておきながら実は阿月は最遊記にハマってからまだ1年も経っておりません。私が最遊記にハマりだしたのは去年の夏、ちょうど20周年企画が持ち上がった時期でした。(当時は全く知る由もありませんでした)
何の前触れもなく「そういえば昔、最遊記というアニメやってたな」と突如アニメの悟空が脳内に降りてきました。そのあとで、「八戒ってキャラが好きだったなぁ」とか「ハクリュウ」というくそ便利な生き物いたなぁ、ずるいなぁとか。断片的にしか記憶がなかったんですがその世界観が懐かしくて。どうしても気になってしまい、夏休み中やることもやらずにアニメを一気見しました。
そこからでした。
漫画も全巻揃え、ガイドブックやらキャラ本やらちょっと抵抗のあった2.5次元ミュージカルにまでものすごい勢いでハマっていきました。終いにはグッズまで買うように。すごいな。
今思うと、あれは悟空に呼ばれたんじゃないかって気がするんですが。それは考え過ぎ?(笑)
でもなんか、当時は小学生くらいで、悟空は年齢が一番近いキャラ(と言っても年の差は大分ですが)だったので一番印象に残っていたのかなと思うんです。正直話の内容や、キャラの魅力は全く分かりませんでしたから。特に悟浄。今は好きだけど。
アニメも全部見終わっちゃって寂しいなーと思っていたら、何やらちょうど20周年記念やないかと。アニメ再始動の文字にもワクワクで。乗ったんじゃね?と。これ軌道に乗ったんじゃね?と。
要するに私は知らず知らずのうちにこの最遊記FESTAのタイミングに合わせて全てのシリーズ作品を予習・復習していた訳ですね。すべてはシナリオ通りって訳か。
これはもう、運命じゃないですか。
そして峰倉先生の言葉を聞いて私は決めました。この作品を一生看守っていくと。
そういえば、結局アニメ全部見返したけど、突然思い出したあのアニメの悟空のシーンはどこにもありませんでした。なぜ思い出したのか不思議。
完。
(次回はhshs原画やwktk展示物の紹介をします)